MAOP5
Markaudioで始めて開発された、純然たるシングルサスペンションAlpair5v3にMAOP(Micro-Arc Oxidation Process)”処理されたコーンを搭載しました。
一聴すればその音楽性の高さに驚かれることでしょう。
右の写真にマグネットの背面が写っていますが、全てのユニットはシリアルナンバーがふられています。全ユニットを無響室で測定しその数値からペアリングをして工場出荷しています。T/Sパラメータ、周波数、インピーダンス測定結果が同梱していますされています。
Nature Collection Series NC5HWalnut
NC5Hの開発はT/SパラメータT/Sパラメータの数値からマークオーディオのユニット特性を加味してエンクロージャーの設計をし、ベチューメンによるダンプなどシリーズの他のモデルと同様に厳密に開発が行われましたが、バスレフポートを35㎜径から25㎝x2のダブルポートに変更したところ、総開口面積はほぼ同等にもかかわらず、低域の豊かさ音程感など驚異的に改善しました。バスレフ方式の様に数知れず設計されたエンクロージャー方式でも常に改善する姿勢の重要さを改めて感じさせられた開発でした。その音の魅力を是非ご試聴下さい、
詳細は上のメニューで”Nature Collections"をクリックして下さい。
Micro-Arc Oxidation Process Cone
強電界酸化結晶化
Micro-Arc Oxidation Process (MAOP)…..の光沢を抑えた表面処理の名称です。
この処理は、非常に強い電圧(700v)をかけたアルカリ電解槽の溶液中で、長時間かけて、アルミマグネシュームのコーンの表面を酸化させながら結晶を作成するプロセスです。
このMAOPの詳細はAlpair10MAOPのページでご覧いただけます。
(http://www.fidelitatem-sound.com/a_detail%20Alpair10%20MAOP.html)
この処理を採用する事で写真のようにコーンの表面が柔軟な無数の気泡(多くの穴が開いている)のある結晶体に変化します。この方法はコーン自体を変化させる方法ですので質量増加は、対コア材料質量増加比率が0.4%未満と言うコーティングより軽い処理になっています。
左の写真は表面をマイクロスコープで見たものです。スポンジの表面のように見える小さな結晶体と空気の穴が無数に見えます。この数ヵ月を費やして時間をかけて作ったメタルの山と空気の穴が音を圧倒的にクリアーなものにしています。
この表面を通過するマイクロレゾナンスパターンの発生するコーンでダンプすると言う、パルプ振動板に近いダンピング効果を実現しています。これが 非常に平坦な周波数特性を実現し、静かなドライバーと言われる理由です。
なぜ限定販売なの?
MAOPの音質にあたえる効果は大きなものですが、コーン表面の結晶化行程だけで2ヶ月以上のリードタイムが必要となります。となると限定生産商品として何とか1、2年に一回のサイクルで表面加工処理を依頼するという方法をとることになります。またアセンブルも取扱いがデリケートなため、自社工場の技術者とMark Fenlonの手で一つ一つ丁寧に組み上げ、T/Sパラメーターと周波数特性を確認しながらペアを決めていきます。こういった意味でも大切に末永く使って頂きたいもでるです。
サンプルT/Sパラメーター
MAOPシリーズは全てのユニットを測定しその実測結果でペアリングします。そのデータはご購入されたユニットに添付されています。
(下は21年製造の1データです)
- Revc=3.4 Ohm
- Fo=99.31 Hz
- Sd= 28.0 cm
- Vas=1.93 Ltr
- Cms=1.73 m M/N
- Mmd= 1.42 g
- Mms= 1.50 g
- BL= 2.22 T・M
- Qms=1.89
- Qts= 0.478
- SPLo= 86.63 dB
- Xmax(1way)3.5-mm